1807恩賜箱根公園
上掲の絵は、自作の二か月カレンダーの7、8月分のものです。昨年の猛暑日に恩賜箱根公園で描いたものです。カレンダーも早いもので今年もあと3枚となりました。

カレンダーの絵を選ぶのは中々難しいものです。自作は何年も続いていますので、いつもこのことが気になり、そのために絵を描きに出掛けることもあります。

四季折々の絵を描くにはそれなりの体力、気力が必要です。その意味では、カレンダー作りはいいキッカケになっているかもしれません。

ところで、あなたはどっち派ですか? カレンダーは週の初めを日曜日とするか、月曜日とするかに二分されています。私は断然月曜日派です。

理由は簡単で、その方が予定を立てやすいからです。生活のペースが殆ど週単位、曜日別となっていますので、この中で何か計画をするときに週末が土曜日になっているカレンダーでは、週をまたいで線を引くことになり、スッキリ感がでません。

生活の区切りが週単位になっている習慣は、言うまでもなく西洋式の暦を取り入れた明治以降のものです。それでは、それ以前には七曜なる概念は無かったかといえば、そんなことはありません。平安初期にはすでに日から土まで今と変わらぬ曜日が知られています。
ただ、残念ながら、日常生活に浸透することはなく、もっぱら占術に使われていたようです。

江戸時代の生活の区切りは、五の日、十の日、十五の日区切りなどが、それぞれの家業の都合で使われていました。これですと休日は月に2日か3日の休日となりますから、現代の主流である週休二日制と比べるとひどく少ないようにも感じられます。

しかし、手代や番頭、或いは職人などの休日実態は、結構アバウトなのかと想像します。それでなければ、長屋の花見や、大山詣、或いはお伊勢参りなど出来るわけもありません。
お店の主人も従業員も、まあまあとかなあなあなどの感覚で対処していたのではないでしょうか。逆に現代の勤務内容の過酷さが週休二日をもたらしているのでしょう。

私は長い間スケジュール管理は、パソコンやタブレット端末のカレンダー機能を使っていました。かなりの長期計画も出来るし、変更修正も楽なのですが、使う度に開くのが面倒です。それで、今はA4サイズの紙に曜日ごとの区切りを作り、それに予定を書き込んでいます。つまりアナログ化したのです。手元でパッと見て分かるので重宝しています。

見落としが少ないし、いいことづくめのようですが、思わぬ落とし穴があります。それは曜日主体なので日付の感覚が薄れることです。認知症テストで必ず出てくるのが当日の日付の記入です。曜日は分かるけど、日付はどうもなどと云い訳は利きません。先日のテストでは大いに慌てました。

日付けがらみで云えば、元号は何とかならないものでしょうか。私は現役時代から西暦一本やりでしたから、元号は生年月日くらいしか自信がありません。

代替わりの際、元号廃止にしたらどうかと思いますが、これは暴論でしょうか。国内にしか通用しない暦法に固執しているのは日本だけらしいですから、ちょっと不気味です。

そのうちにある日突然、これからは西暦を廃止し、神武暦を使うなどと内閣が宣言しかねません。憲法すら閣議決定の政令で変更できるそうですからあり得る話です。そうなると今年は皇紀2678年となるらしいです。

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